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クライドルフ展

クライドルフ展に行ってきました。流麗かつ繊細な線、丁寧な彩色。19世紀後半から20世紀前半、という時代ながら、まったく古さを感じさせません。柔らかな写実を追及した「オトナ向け」の絵も展示されていましたが、その写実の先に展開する、「擬人化された生き物たちの世界」の豊かさに、しばし時を忘れました。
アーサー・ラッカムの妖精画に近いものを感じますが、クライドルフの線はより簡潔で、日本画的な印象をすら受けます。
人間臭い、ユーモラスな昆虫のそぶりや、顔や手足のついた草花の世界は、擬人化、という言葉の用法に当てはまりません。大人が子どもの為に「わかりやすく人間になぞらえて語る世界」が擬人化された表現、であるなら、クライドルフの世界は、あらゆるものが自ずから語りかけてくる幼年時代の再現、あるいは幼心を通して見つめた世界の正直な表現、ということになるでしょうか。子どもの頃に羽目板の節穴に顔を見つけてドキッとしたり、空の雲に顔を見つけたりしたときの感覚に近い、肌なじみのよい、どこか懐かしい世界です。渋谷Bunkamura、7/29日まで。d0264981_17463444.jpg
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by yumiko_aoki_4649 | 2012-06-26 17:48 | 美術展感想 | Comments(0)
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詩や詩に関わるものごとなど。


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