Yumiko's poetic pictures

yumikoaoki.exblog.jp ブログトップ

一枚の鏡のように

「わたし」が楽しいと「あなた」も楽しい
「わたし」が退屈だと「あなた」も退屈
でも
「わたし」が悲しいと「あなた」も悲しい
・・・とは限らない

たぶんきっと
「楽しさ」は
「わたし」と「あなた」の間に生まれるもので
「悲しみ」は
「わたし」の中に生まれるものだから

「わたし」の中の水鏡に「あなた」の影が映る

その水鏡が平らかに凪いで
水底が透き通るほど美しく澄んでいれば
「あなた」の悲しみも喜びも映るだろう

でも、いつのまにか水は濁り
周りに生い茂る木々の枝が
水面(みなも)にのびて
お日様の光をさえぎってしまう

木々の影のすき間に
波立ちさざめいている水面に
途切れがちに映る「あなた」の影
・・・の上に
色とりどりの葉が舞い落ちる

水面にゆれる葉の群れは
様々な模様を描きながら
しばしたゆたい、やがて
水底に沈んでいく

「ことのは」とは言い得たるものかな
水面に浮かぶ葉の美しさに
しばし驚き面白がるうちに
葉は水底に沈んでいく

落ち葉はいつか醸されて
滋養に富んだ土となるのだ
その泥濘の中から
美しい花が咲くや否や

すえた臭いの不気味な泡が
泥水の上にぶくぶくと浮く・・・
そんなことにならないように
水面に落ちる葉の様子には
常に心を配っていなければならない

水面が平らかに凪いで
湖水は清らかに透き通り
静かに光照り返す
一枚の鏡
・・・であるように
祈り、そして願う
d0264981_148377.jpg

[PR]
by yumiko_aoki_4649 | 2012-11-23 14:09 | 絵画、詩 | Comments(0)
line

詩や詩に関わるものごとなど。


by yumiko
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite