Yumiko's poetic world

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師恩に謝す

一行一行を独立させなさい
助詞に気をつけなさい
連句の匂い付けのように
ゆるやかに全体が連なるように

師の言葉は極めて具体的だった
とまどうほどに
無心にその作業に没頭するうち
見えてきたもの

虚空に架け渡された
かささぎの橋
見える世界から見えない世界へ
この橋なら渡って行ける

一羽の鳥はひとつの詩行
鳥は遥かな場所からやってきて
中有にとどまったまま
踏みなさい、と背を預ける

中つ国と呼び習わされるよりさらに前から
人は魂の行く末を鳥に託し
とらわれた地上の生から
永久に放たれることを願った

茫洋とした記憶の底から
先人の声がよみがえる
一歩足を踏み出せば
懐かしさが匂い立つ

言葉の底に深く沈んだ
担い手の千年の想いが
鳥の背の温もりを伝い
足裏からのぼりくる

私はただそれをたどり行けばよい
どこかに行こうとするのではなく
鳥たちの導く方へ
かささぎの指し示す方へ

先に歩み去った者が
そこここにともしびを灯している
そのありかを示してくれたあなたもまた
私の少し前を歩き続けている
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by yumiko_aoki_4649 | 2013-03-27 12:55 | 詩、エッセイ | Comments(0)
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詩や詩に関わるものごとなど。


by まりも
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