Yumiko's poetic pictures

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カテゴリ:絵画、詩( 25 )

響く、ということ

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最近、深さ3000メートルを超える深海で、竪琴の形の海綿が見つかった、とのこと。コンドロクラディア・リラ、とまんまの名前が付けられたらしい。まだまだ未知の生物が、そして未知の美しさが、世界中に眠っているのだ、と思うと、嬉しくなります。
詩を書く、ということは、世界中に隠されている「たからもの」を、みんなで手分けして探しだすこと、のような気がするようになりました。絵を描くことも、また。
美の響き、を聴く耳を持ちたい、と思います。

「ほんと」
きっともう
わかっちゃっていることは
みんなぜんぶホントなんだ
まだわかっていないことは
みんなぜんぶウソなんだ

ホントってつまんないね
だってぜんぜんワクワクしないもの
ウソってなんだかドキドキする
だってホントかもしれないもの

ウソをついたことのないひとは
きっと神様しかいないよね
神様はウソをつかないって
それってウソかなホントかな
わからないってうれしいな
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by yumiko_aoki_4649 | 2012-12-08 10:43 | 絵画、詩 | Comments(9)

一枚の鏡のように

「わたし」が楽しいと「あなた」も楽しい
「わたし」が退屈だと「あなた」も退屈
でも
「わたし」が悲しいと「あなた」も悲しい
・・・とは限らない

たぶんきっと
「楽しさ」は
「わたし」と「あなた」の間に生まれるもので
「悲しみ」は
「わたし」の中に生まれるものだから

「わたし」の中の水鏡に「あなた」の影が映る

その水鏡が平らかに凪いで
水底が透き通るほど美しく澄んでいれば
「あなた」の悲しみも喜びも映るだろう

でも、いつのまにか水は濁り
周りに生い茂る木々の枝が
水面(みなも)にのびて
お日様の光をさえぎってしまう

木々の影のすき間に
波立ちさざめいている水面に
途切れがちに映る「あなた」の影
・・・の上に
色とりどりの葉が舞い落ちる

水面にゆれる葉の群れは
様々な模様を描きながら
しばしたゆたい、やがて
水底に沈んでいく

「ことのは」とは言い得たるものかな
水面に浮かぶ葉の美しさに
しばし驚き面白がるうちに
葉は水底に沈んでいく

落ち葉はいつか醸されて
滋養に富んだ土となるのだ
その泥濘の中から
美しい花が咲くや否や

すえた臭いの不気味な泡が
泥水の上にぶくぶくと浮く・・・
そんなことにならないように
水面に落ちる葉の様子には
常に心を配っていなければならない

水面が平らかに凪いで
湖水は清らかに透き通り
静かに光照り返す
一枚の鏡
・・・であるように
祈り、そして願う
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by yumiko_aoki_4649 | 2012-11-23 14:09 | 絵画、詩 | Comments(0)

現代童画展初入選

ただ今通知が届きました・・・第38回現代童画展入選、です。都美術館に出品しに行ったら、大作が次々搬入されていて、これは無理だ、きっと・・・なんて半ばあきらめていたところだったので、嬉しい、というよりも、ホッとした、という感じ。

F10の小さな作品で、見に行くのが恥ずかしいのですが…講評をしてくださるそうなので、勉強しに行ってきます!今回が初出品。他の方々は、どんな作品を出しておられるのでしょう、楽しみ♪

『花の街に灯がともり』というアクリルの小品。
村野四郎の『花』という詩にイメージソースを得ました。

いちりんのはなをとって
その中を ごらんなさい 
じっと よく見てごらんなさい
花の中に町がある
黄金にかがやく宮殿がある
人がいく道がある 牧場がある
みんな いいにおいの中で
愛のように ねむっている

ああ なんという美しさ
なんという平和な世界
大自然がつくりだした
こんな小さなものの中にも
みちみちている清らかさ

この花の けだかさを
生まれたままの美しさを
いつまでも 心の中にもって
花のように
私たちは生きよう
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東京都美術館で、11月8日から15日まで(最終日は14:30閉場)です。
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by yumiko_aoki_4649 | 2012-11-02 16:01 | 絵画、詩 | Comments(2)

木になりたい

人と関わりあおうとするのも
人と関わらずにいようとするのも
自分が今いる場所から
動こうとすることには変わりがない

私は一本の木になりたい
枝にそよぐ風を感じ
恵みの雨をひたすらに待ち
陽に向かってのびる木に

小鳥が来たら枝にとまらせ
歌を楽しんだらまた
大空へと飛び立たせる

旅人が来たら木陰で休ませ
話し相手になり静かに見送る
そんな一本の木になりたい
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by yumiko_aoki_4649 | 2012-10-12 13:45 | 絵画、詩 | Comments(1)

   ●

「 ● 」

かつて
黒丸ひとつの詩を書いた男がいた

意識すら凍りつく絶望的な孤独
身動きもままならず
消滅すら許されず
ただひたすらに
肌を切り裂く寒冷に
耐え忍ぶしかない暗黒
―の中にいる蛙に同化した男

彼は自らの絶望を眺め
広大な宇宙の中で
爪の先ほどの位置しか占め得ない
失笑してしまうほどに軽い
矮小な生を眺め
「記号」へと越境した

文字と記号との境界は
思いの他あいまいである
「記号」と「絵」との境い目もまた
だがそれは
言葉で表すという闘争を
放棄することと同義である

表し得ないものがある
しかもそれを
伝えずにはいられない
それが人間の持つ悲しい性(さが)なら
表し得ないもどかしさ
表現しえない切なさに軽く
あきらめの笑みを浮かべて
それでもなお
言葉で伝えることから逃げない

詩を書くとは、そういうことだ
そうせざるを得ない要請である
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by yumiko_aoki_4649 | 2012-10-06 07:54 | 絵画、詩 | Comments(0)

第8回「文芸思潮」現代詩賞佳作入選

おかげさまで、第8回『文芸思潮』現代詩賞コンテストで、佳作をいただくことができました。
名著『詩とは何か』の著者、嶋岡晨先生が審査委員、と知り、思い切って応募した次第。
ささやかな一歩ですが、文芸誌への応募は初めてだったので、とても嬉しいです。
(○○賞、なんて、小学校以来かもしれない^^;)

選考結果は「文芸思潮」48号(11月25日発売)に掲載とのことですが、佳作は誌面には載らないので、インターネットサイトhttp://www.asiawave.co.jp/bungeishichoo/f-sakuhin.htm(作品の広場)の方に掲載手続きを取りました。ご興味のある方は、お手すきの折にでものぞいてみてください。

これからも、日々の暮らしを丁寧に過ごしつつ、絵を描くことと詩を書くことを大切にしていきたい、と思います。d0264981_21194665.jpg
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by yumiko_aoki_4649 | 2012-10-01 21:20 | 絵画、詩 | Comments(4)

詩を書くことは

詩をを書くことは
井戸を掘ることに似ている

一人暗闇の底でツルハシを振るう
自分の命が尽きるまでに
水脈を掘り当てることが出来るだろうか?
誰にも答えられない問を問い続けながら
徒労に終わるかもしれない井戸の底を
私はただ黙々と掘り続ける

地上には乾ききった大地が広がり
水を求める子どもらが
わずかな井戸の周りに群がり
手を差しのべ・・・
やがてため息をついて
家を捨てて散らばっていく

新しい井戸が必要なのだ
冷たく澄んだ水を吹き出す
大地の息吹を伝える井戸が
地の底に、いや、知の底に通じた
深く新しい井戸が

今さら地上に戻ったところで
私の欲しいものはない
はるかな谷川の水も
とうの昔に枯れ果てた
だから掘り当てるしかないのだ
冷たく澄んだ水を吹き出す
深く新しい井戸を

子どもらのうるおいに飢えたまなざしを
心に強く刻みながら
私はただ黙々と井戸を掘る
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時には
何もかも為す気が失せることがある
そんな時は
豆のつぶれた手を休め
かつて空のあった方をぼんやりと見やりながら
じっとりと湿った土壁に身をもたせかける

すると
ひんやりとした地肌を通して
かすかに
ツルハシをふるう音
ノミで岩を砕く音
シャベルで土を掻き出す音が
遠くかすかに土をふるわせながら
伝わってくる

私ひとりではない
そこかしこで黙々と
地の底で血をにじませながら
井戸を掘り続けるたくさんの人々
姿の見えない者たちの気配が
濃厚に伝わってくる

私ひとりではない
誰かがいつかどこかで
必ずや水脈にたどりつくだろう
その幸福を願いながら
私は今日も井戸の底で
ただ黙々と掘り続ける
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by yumiko_aoki_4649 | 2012-09-24 09:43 | 絵画、詩 | Comments(0)

一本の木

木は
まるごとすべてが生きている
というわけではない
水を吸い上げ、木を育む
みずみずしい皮の内側に
無数の死んだ細胞が
積み重なって
無言で
一本の木を支えている

めぐる季節に
水を吸い、陽を浴びて
のびやかに幹を太らせ
空へとのび広がっていく

やがて
木の幹に無数のひび割れが現れる頃
木を生かすという仕事を終えて
死んで静かに溶けこんでいった
無数の木の細胞が
木の年輪を刻んでいる
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一本の木は
死を内包し死を芯として
外へ外へといのちをみなぎらせ
空へ空へとのび広がる
大地の奥にも
死を支えとして根をのばし
死せるものたちを滋養として
求め、吸い上げ、葉を茂らせる

天と地をつなぐ木の循環は
死を支えとして
星辰とともに
なめらかにめぐり続ける

やがて
その死が朽ち果てるとき
ゆっくりと木は倒れ…

大いなる沈黙の果てに
新たな木のいのちが
倒木の上に
芽吹く

降り注ぐ日差し
降り注ぐ雨水
繰り返される
木の営み
その永遠
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by yumiko_aoki_4649 | 2012-09-19 10:56 | 絵画、詩 | Comments(2)

15年間

10歳から25歳までの15年間は
両親と恩師の庇護のもとで
未知を学び思索の楽しみを知る期間だった

25歳から40歳までの15年間は
恋と別離 結婚と出産
新しい家族と新たな友との交遊の中で
人間の醍醐味を知る期間となった

40歳から55歳までの15年間は
絵画と詩作の実践を通じて
何事かを得ていく期間となるだろう

そして55歳から70歳までの15年間は
介護と保育の実践を通じて
いのちそのものの深みに触れていく期間となろう

70歳のその先は
今の私にはまだ未知数
願わくば 
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自己実現と自我実現
両者が自ずから現れ出でて
実りある時となりますように

人は 明日をも知れぬ命だから
なおさら見果てぬ夢を見る
自己実現が「置かれた場所で咲くこと」ならば
自我実現は置かれる場所を探し求める
未知への道となることだろう

己に期待する者は
畢竟 己の他にはいないのだから

それでもなお
私を受け止めてくれる何者かの気配に
安寧を得る
その幸いを想う
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by yumiko_aoki_4649 | 2012-09-15 10:35 | 絵画、詩 | Comments(0)

手紙

自分に
誰かを励ます力が残っている、と信じたくて
手紙を書く

そして気づく
勇気と自信を与えられている自分が
ここにいる、ということに

ここに居ることを決めたのは私
あなたがそこに居るのは偶然
偶然だけれども必然
その恩寵

はげますとかはげまされるとか
あたえるとかあたえられるとか
してあげるとかしてもらうとか
すべてが他愛無いこと

おのずから花開き
さりげなく実る
そんな豊かさがいいd0264981_13464667.jpg
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by yumiko_aoki_4649 | 2012-08-17 13:47 | 絵画、詩 | Comments(3)
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詩や詩に関わるものごとなど。


by yumiko
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