Yumiko's poetic pictures

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一枚の鏡のように

「わたし」が楽しいと「あなた」も楽しい
「わたし」が退屈だと「あなた」も退屈
でも
「わたし」が悲しいと「あなた」も悲しい
・・・とは限らない

たぶんきっと
「楽しさ」は
「わたし」と「あなた」の間に生まれるもので
「悲しみ」は
「わたし」の中に生まれるものだから

「わたし」の中の水鏡に「あなた」の影が映る

その水鏡が平らかに凪いで
水底が透き通るほど美しく澄んでいれば
「あなた」の悲しみも喜びも映るだろう

でも、いつのまにか水は濁り
周りに生い茂る木々の枝が
水面(みなも)にのびて
お日様の光をさえぎってしまう

木々の影のすき間に
波立ちさざめいている水面に
途切れがちに映る「あなた」の影
・・・の上に
色とりどりの葉が舞い落ちる

水面にゆれる葉の群れは
様々な模様を描きながら
しばしたゆたい、やがて
水底に沈んでいく

「ことのは」とは言い得たるものかな
水面に浮かぶ葉の美しさに
しばし驚き面白がるうちに
葉は水底に沈んでいく

落ち葉はいつか醸されて
滋養に富んだ土となるのだ
その泥濘の中から
美しい花が咲くや否や

すえた臭いの不気味な泡が
泥水の上にぶくぶくと浮く・・・
そんなことにならないように
水面に落ちる葉の様子には
常に心を配っていなければならない

水面が平らかに凪いで
湖水は清らかに透き通り
静かに光照り返す
一枚の鏡
・・・であるように
祈り、そして願う
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by yumiko_aoki_4649 | 2012-11-23 14:09 | 絵画、詩 | Comments(0)

親バカですが・・・

今日は、私の絵、ではなく、娘(小学4年)の絵です・・・
学校で干潟の観察に行き、そこで観察した生き物の「図鑑」を皆で作ったそうです。
凝り性の娘、こんなの作った、と言って見せてくれたのが、これ。d0264981_9335391.jpg
色鉛筆で、たくさんのいろを使って、よくぞまあ・・・。
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背景の草に、何色か入っているのに、驚きました。けっこう気を配って描いています。
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カワウの、羽を広げたところ、よく観ました!
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シラサギの白の中に、青とか紫とか入れている。う~む。
d0264981_9355229.jpgすみません、親なんで、ほめちゃいます。
・・・しっかり自分の絵を描けって?
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by yumiko_aoki_4649 | 2012-11-19 09:42 | 随想 | Comments(0)

世田谷美術館

 ケヤキの葉の散り敷くなか、世田谷美術館に行ってきました。
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 現代の美術作品の中で、コンテンポラリーアート、と呼ばれるジャンルの作品を網羅的に展示する、という、小さな百科事典のような試み、という印象でした。収蔵品を用いて、という制約の中で、意欲的な展示構成だと思う一方、お宝を並べました、見てください、という印象もぬぐえず。d0264981_14211730.jpg
 わたし個人の趣味から言えば、「騒然」とした「現代美術」の中で、舟越桂の木彫が、途方に暮れて遠くを見つめているような気がしました。駒井哲郎と舟越桂を、独立した展示スペースの中で鑑賞したかった・・・
 第3章のコーナー展示(柳原義達のブロンズとルオーの版画を、素描と共に展示)が魅力的でした。今度西洋美術館で行われる企画展にも通じる、創造過程の展示。いかにして作品が生み出されるのか、という、道程。

 続いて、前回の記事でお知らせした「アトリエ・アウトス展」を鑑賞したのですが、市川浩志さんの作品は「別格」という感じでした。こちらも立派な「コンテンポラリーアート」。世田谷美術館企画展のバスキアやニキ・ド・サンファールと同室に並んでいても違和感はないのではないか、という印象すら受けます。

 「現代美術」の中でも、特に「激情的」な方法で表現している作品が、人間の感情をあえて逆なでするような、意識的に「混沌」をさらけ出すことによって成立しているのに対して、市川浩志の作品は、「氾濫」「過剰」という言葉がふさわしいほどに「色彩」を用いているにも関わらず、落ち着いた秩序ある空間を作り出しています。
 意識して学んだ、というわけではないはずなのに、ネイティブインディアンやアボリジニ・アート、あるいは縄文土器といった「文化的遺産」の持つ民俗的・土俗的な懐かしさに通じるものを持っているのはなぜなのだろう。「自閉症」という「特性」を持つ彼の中に眠る非凡な才能、「集合的無意識」に触れ、そこから自らの肉体を濾過させて「なにか」を取り出す才能を持ちながら、それを十二分に発揮できずにいたであろう彼の中に、表現、への欲求を見出した「他者」の存在。表現する場、表現する方法を用意した「他者」の介在。
 人と人との間、と書いて人間と読む、としばしば言われますが、人間の芸術とは何か、ということを、改めて考えさせられた展覧会でした。
 両方とも、11日までです。
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by yumiko_aoki_4649 | 2012-11-07 14:27 | 美術展感想 | Comments(0)

アトリエ アウトス展のお知らせ

今年も世田谷区障害者施設アート展のお知らせが届きました。アトリエ・アウトス展。
二子玉川の高島屋で行われていた頃から、毎年楽しみにしている展覧会です。

世田谷美術館 区民ギャラリーBにて、11月6日(火)~11月11日(日)まで。
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市川 浩志 「コブシとコマタとコムナアラジン」

近年は、アール・ブリュット、というような言葉も市民権を得ているように思いますが、
彼らのエネルギーにあふれた作品を見ていると、障害とはなんぞや?と自問自答してしまいます。
障害、ではなく、生涯を感性の発露の場としている芸術家集団、あるいは、感性の完成している人たち(だからこそ、現代、という感性を鈍らせなければ生きていけない社会では生きづらさを感じる人たち)と言い直したくなってきます。
感性から感性へ、直に訴えかけてくる作品たち。ぜひ足をお運びください。
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by yumiko_aoki_4649 | 2012-11-04 11:03 | 美術展感想 | Comments(0)

現代童画展初入選

ただ今通知が届きました・・・第38回現代童画展入選、です。都美術館に出品しに行ったら、大作が次々搬入されていて、これは無理だ、きっと・・・なんて半ばあきらめていたところだったので、嬉しい、というよりも、ホッとした、という感じ。

F10の小さな作品で、見に行くのが恥ずかしいのですが…講評をしてくださるそうなので、勉強しに行ってきます!今回が初出品。他の方々は、どんな作品を出しておられるのでしょう、楽しみ♪

『花の街に灯がともり』というアクリルの小品。
村野四郎の『花』という詩にイメージソースを得ました。

いちりんのはなをとって
その中を ごらんなさい 
じっと よく見てごらんなさい
花の中に町がある
黄金にかがやく宮殿がある
人がいく道がある 牧場がある
みんな いいにおいの中で
愛のように ねむっている

ああ なんという美しさ
なんという平和な世界
大自然がつくりだした
こんな小さなものの中にも
みちみちている清らかさ

この花の けだかさを
生まれたままの美しさを
いつまでも 心の中にもって
花のように
私たちは生きよう
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東京都美術館で、11月8日から15日まで(最終日は14:30閉場)です。
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by yumiko_aoki_4649 | 2012-11-02 16:01 | 絵画、詩 | Comments(2)
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詩や詩に関わるものごとなど。


by yumiko
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